管理職 理想的な上司像


人を管理するということは一見、簡単なようで実に難しいことですね。プロ野球でもたった1人、監督が代わるだけで著しく順位が上下するから怖いものです。今回は理想的な上司像に迫って参りましょう。

1.発信する内容に矛盾がないこと

尊敬できない上司像ランキングの上位を占める言動の中に挙げられるのが「発信する内容に矛盾がある」ことです。
管理職は部下の行動面、精神面、両面に渡って正しい方向への指示をしなければならない責務を追っております。そして事あるごとに注意や指摘、指導を繰り返しながら、舵取りを行なっています。しかし、部下が一番と言っていいほど、上司の言うことを聞かなくなる局面、それが「矛盾」というキーワードです。
幾つかの例えを挙げて説明しましょう。
例えば、「経費を無駄使いするな!」とあなたが部下に呼びかけたとします。会社は売上が低迷し、粗利が確保できないことから、全社的に経費節減の流れとなっています。
毎回の部長会でも、部署ごとに経費チェックがなされ、あなたが率いる営業部の経費が
吊るし上げの対象となり、それを受けてあなたが吠えたシーンを想定してください。
部下も会社の内情を知っているだけに部長であるあなたが叫ぶ「経費節減」は頭では理解出来ます。「交通費を無駄使いするな!」と言っていながら、あなた自身がタクシーを乱用したとしたら、部下はどう思いますか?
「会議費はコーヒー代でも事前に俺の許可を取れ!」と言いつつ、あなたは取引先と高い店で飲み食いをしているとしたら、部下を500円のコーヒー代を節約するでしょうか?
答えは明白ですね。
こうしたあなたの発信内容と言動が一致しない時、部下はあなたを侮蔑するだけでなく、あなたの注意指摘にまったく耳を傾けなくなります。挙句は部下同士の飲みの席であなたを酒のつまみとして延々と語られることでしょう。そして「馬鹿な野郎に俺は付き合ってられないぜ」との嘆きが辞表という結末を招いてしまいます。
大事なことは発信内容に責任を持つことです。決して矛盾を感じさせない言動を心掛けてください。


2.約束事を守ること
管理職であるあなたは取引先との約束事は断じて死守するはずです。それは過去の経験値から約束を守ることが取引先との信頼関係を継続させることを知っているからです。
しかし、社内となると途端にそうした掟のリミッターが外れ、いい加減になってしまう例を私自身も経験し、接してきた管理職の方々を見て来ても感じることです。
あなたは部下との何気ない会話の中で、何かの約束をしてしまったとしましょう。例えば、「お前は頑張っているから、社長に言って必ず課長にしてやるからな!」と。あなたは酒の勢いも借りて期待感を込めて言ったことでしょうが、部下はしっかりと覚えています。しかし、いつになっても昇格の話がないとすると、「何だよ。結局、部長は口ばっかりなんだ」と言葉として吐かなくとも「信頼出来ない」というあなたへの評価を決定づけてしまいます。
また、「お前たちはこの半年間、本当に頑張ったからボーナスは期待していろよ!間違いなく3ヶ月は出させるからな!」とあなたは言ったとしましょう。お金に関する約束事は実にデリケートなことです。部下たちはしっかりと覚えています。また、具体的な数字ほど、記憶に残るものはありません。結果、もし、1ヶ月しかボーナスが出なかったとしたら、あなたは一挙に嘘つきになってしまいます。人間はある数字を提示されてそれが額面通りだとしとしても、感謝の対象にはなりません。提示数字を下回ったとしたら余計にあるのは落胆だけです。
大事なことは、実行出来ないことは絶対に軽はずみに言ってはいけないということです。特にお金に関することは注意が必要です。もし、何かの約束をしなければならない時はこのように言います。
「お前たちはこの半年間、本当に頑張ったから、俺は間違いなく1ヶ月は出させるからな」と。蓋を開けて見て、もし、2ヶ月出たとしたら、部下はあなたを尊敬の眼差しで見てくれます。「部長は俺たちのために頑張ってくれたんだ」と感謝することしきりでしょう。期待を上回った時、人間は嬉しく感じます。この論理はおわかりになるでしょうか? ともあれ、部下とのいかなる約束事であっても、あなたは履行できるように努めてください。


3..的確な指示を出すこと
部下への指示の出し方にはセオリーがあります。一般的に言われる正しい指示の出し方の5つを紹介します。
1つ目、まずはあなたが言った指示をメモさせることです。短い内容であってもメモの習慣をつけせることが肝要です。
次、2つ目は指示する仕事の目的と内容を正確に伝えることです。目的を語らず、やるべきことだけを伝えるケースをよく目にします。
例えば、「明日までに業界情報を調べておいてくれ」こうした指示の出し方は0点です。
部下がレポートを出すと、あなたは言うでしょう。「何を調べてるんだ? 勘違いも甚だしい。やり直せ!」と。そして部下は「ふざけんなよ。てめーが言ったことをやったまでだろ」 これは極端な例かも知れませんが得てしてありがちなことです。
つまり、業界情報の何を調べなければならないのか。それは何に使う資料となるのか。この2点が明確になるだけで部下の調査ポイントははっきりして来ます。例えば、業界の新製品情報、業界自体が抱える問題点、業界の売れ筋製品の傾向、このように言えば明らかですね。そして、「大口契約になるであろうA社との契約のために比較対象の資料となるから頼んだぞ」と目的を添えれば、より具体的な訴求がなされますね。
3つ目、進め方の注意点を話すことです。先ほどの例で言えば、「A社ははやりの傾向を重んじるから、極力、はやりに注視して調べてくれ」と注意点を添えることです。これで部下は一段と明確になります。
そして4つ目、不明な点を部下に質問させることです。「指示内容は以上だが、何かわからないことはないか?」と必ず聞いてください。この場を持つことで部下の頭脳はあなたから言われたことを理解したかがわかりますし、調査を想定したイメージを持つことができます。この時、「特にないな。それじゃ頼んだぞ」と、考える時間を与えないで立ち去ることはいないでくださいね。しばし待つことが大事です。どんな小さなことでも質問させる空間を持ってください。
最後に5つ目、それは指示した内容を復唱させることです。前項と同じことではありますが、復唱させることで部下の理解度が判断出来ます。
「いちいち、5段階で指示を出していたんでは業務が止まっちまうわ」などと思わないでください。あなたの指示の本意が伝わらず、部下が時間を掛けて調べた内容がやり直しになることを考えれば、支持段階で少々の時間を掛けることがどれほど効率的だったかがわかるでしょう(カンパニータンク誌より抜粋)


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